昭和のグラマー歌手・泉アキのベスト盤も発売決定!
 前回、青山ミチの復刻盤についてお知らせしましたが、クラウンから同じベスト盤シリーズとして、その他にも素晴らしい作品が発売されるようです。その中から特に私が嬉しいのは泉アキの音源集です。
 現在の彼女はレポーターとかタレントとしてのイメージが強いのですが、昭和40年代には歌謡曲の素晴らしき歌姫として大活躍しておりました。人気の秘密はハーフ特有の魅力というか、西洋顔にナイスバディ、もちろん巨乳でミニスカも最高に似合っており、特に水着姿は同時代の女性歌手の中では圧倒的な存在感がありました。今回、画像をお見せできないのが本当に残念です。
 肝心の歌唱力は、ややリキミが感じられるところもありましたが、絶叫調のキメがウリで、また曲調は今日「ひとりGS」と呼ばれているエレキ歌謡です。今回、復刻される音源はそんな彼女の魅力がぎっしり詰まった素敵なものです。その内容は――

泉アキ/ゴールデン☆ベスト
01.恋はハートで
02.燃える年頃
03.夕焼けのあいつ
04.これが恋かしら
05.ハートは泣いている
06.恋の砂浜
07.想い出の夕焼け
08.あなたの瞳
09.愛を下さいマリアさま
10.青い蝶々
11.夕陽がまぶしい
12.黄色いひなぎく
13.本命はあなた
14.キッスだけでやめて
15.ホットパンツ
16.あなただけみつめて
 ●品番:CRCN-20314
 ●予価:1980円 (税込)
 ●発売予定日:2004年8月25日

 「01/恋はハートで」は昭和42年のデビュー曲、この時の彼女は確かまだ、高校生だったはずで、掲載したジャケ写はちょっと顔が怖い雰囲気ですが、実際はもっとキュートな魅力が爆発していました(手持ちのジャケットが今、これしか無いんで、申し訳ありません)。また、そのB面だった「02/燃える年頃」も哀愁の素晴らしいエレキ歌謡です。ちなみにこの2曲のバックは、今ではカルトGSのレインジャーズなので要注意です。
 「 夕焼けのあいつ」は2ndシングルA面の大ヒット曲で、泣きのあるメロディ、パワフルでせつない彼女のボーカル、さらに間奏での「かえしてぇ〜」そして歌終わりでの「帰って来てぇ〜」の絶叫がキメ! という昭和歌謡曲史に残る名曲・名唱です。もちろんエレキもビンビンです。そのB面収録の「04/これが恋かしら」も哀愁路線で、個人的には大好きです。
 そしてこの頃から彼女の人気は大爆発、銀幕でも松竹の傑作歌謡映画「進め!ジャガーズ・敵前上陸(昭和43年・前田陽一監督)」に出演して「夕焼けのあいつ」を熱唱しました。そういえばこの作品には、前回ご紹介した青山ミチも出ていたような記憶がありますので、早期のDVD化を強く希望します。
 この他にも哀愁歌謡路線では「08」「11」「12」が、絶叫路線では「07」が印象的で、特に「12/黄色いひなぎく」は隠れ名曲だと思います。また「09/愛を下さいマリア様」は、この時期でなければ出来えなかった昭和歌謡曲のひとつの頂点を極めた1曲だと思います。またそのB面だった「10/青い蝶々」もサビの泣きメロが堪りません。そして「15/ホットパンツ」は最近人気があるレア・トラックです。
 彼女の歌い方は、初期の頃のパワフルで情熱的なものが、後期になるとしっとりとした情感を含んだ魅力的なものになって完成されますが、この頃からテレビタレントとして売れっ子になり、素晴らしい歌手としての活動が縮小されたのは、個人的に残念でなりません。ですから、その意味で今回の音源復刻は真に喜ばしいかぎりです。そして皆様にはぜひとも彼女の魅力を堪能してただきとうございます。とくにか昭和歌謡曲に興味のある、お若い方には激オススメです。そして私は、お宝映像の復刻も大いに期待しているのです。

(2004.07.23 敬称略・続く)

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