ビートルズ米国仕様アルバムがCD復刻!

 CD時代になって姿を消していたビートルズのアメリカ仕様のアルバムが、ついにCD復刻されます。
 現在のビートルズの音源はマスターが世界で統一されておりますが、それ以前は同一曲でありながら異なったマスターが各国で使用されていましたので、いろいろな面白みやコレクター的な楽しみがあり、その大きな部分を占めていたのがアメリカ盤の存在でした。それはまず、当時のアメリカではLP1枚あたりの収録曲が10〜12を標準としていた事から、14曲収録仕様のイギリス盤とは別編集にしてあった事、初期の配給契約のもつれから、発売時期がイギリスとはズレてしまった事、さらに販売戦略からイギリスよりも発売を早くした新曲があった事等々が要因です。で、彼等のデビューから1966年の「リボルバー」まで、イギリスでは7枚だったオリジナル・アルバムが、アメリカでは11枚に拡大され、さらに付帯的に数枚の関連盤が登場しています。
 その中から今回復刻されるのは、アメリカのキャピトル・レコードと正式に契約して1964年に発売された「ミート・ザ・ビートルズ」「ザ・ビートルズ・セカンド・アルバム」「サムシング・ニュー「ビートルズ'65」の4枚で、しかも「ザ・ビートルズ'64 BOX」と命名されて纏められました。いずれもステレオ&モノラルの両バージョン収録という嬉しい仕様で、特にCD時代になってからは公式には姿を消していた珍しいバージョンが復活することになりますので、要注意なのです。その内容は――

MEET THE BEATLES:ミート・ザ・ビートルズ
01 I Want To Hold Your Hand:抱きしめたい
02 I Saw Her Standing There:アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア
03 This Boy:ジス・ボーイ
04 It Won't Be Long:イット・ウォント・ビー・ロング
05 All I've Got To Do:オール・アイヴ・ゴット・トゥ・ドゥ
06 All My Loving:オール・マイ・ラヴィング
07 Don't Bother Me:ドント・バザー・ミー
08 Little Child:リトル・チャイルド
09 Till There Was You:ティル・ゼア・ウォズ・ユー
10 Hold Me Tight:ホールド・ミー・タイト
11 I Wanna Be Your Man:アイ・ウォナ・ビー・ユア・マン
12 Not A Second Time:ノット・ア・セカンド・タイム

THE BEATLES' SECOND ALBUM:ザ・ビートルズ・セカンド・アルバム
01 Roll Over Beethoven:ロール・オーバー・ベートーヴェン
02 Thank You Girl:サンキュー・ガール
03 You Really Got A Hold On Me:ユー・リアリー・ゴッタ・ホールド・オン・ミー
04 Devil In Her Heart:デヴィル・イン・ハー・ハート
05 Money:マネー
06 You Can't Do That:ユー・キャント・ドゥ・ザット
07 Long Tall Sally:ロング・トール・サリー
08 I Call Your Name:アイ・コール・ユア・ネーム
09 Please Mister Postman:プリーズ・ミスター・ポストマン
10 I'll Get You:アイル・ゲット・ユー
11 She Loves You:シー・ラヴズ・ユー

SOMETHING NEW:サムシング・ニュー
01 I'll Cry Instead:僕が泣く
02 Things We Said Today:今日の誓い
03 Any Time At All:エニイ・タイム・アット・オール
04 When I Get Home:家に帰れば
05 Slow Down:スロウ・ダウン
06 Matchbox:マッチボックス
07 Tell Me Why:テル・ミー・ホワイ
08 And I Love Her:アンド・アイ・ラヴ・ハー
09 I'm Happy just To Dance With You:すてきなダンス
10 If I Fell:恋におちたら
11 Komm, Gib Mir Deine Hand:抱きしめたい(ドイツ語版)

BEATLES '65:ビートルズ '65
01 No Reply:ノー・リプライ
02 I'm A Loser:アイム・ア・ルーザー
03 Baby's In Black:ベイビーズ・イン・ブラック
04 Rock And Roll Music:ロック・アンド・ロール・ミュージック
05 I'll Follow The Sun:アイル・フォロー・ザ・サン
06 Mr. Moonlight:ミスター・ムーンライト
07 Honey Don't:ハニー・ドント
08 I'll Be Back:アイル・ビー・バック
09 She's A Woman:シーズ・ア・ウーマン
10 I Feel Fine:アイ・フィール・ファイン
11 Everybody's Trying To Be My Baby:みんないい娘

 私の推測では、印がステレオ・バージョン初CD化となる曲です。したがって各アルバムには同一曲でモノラルとステレオの2バージョン収録ということで、単純に曲数は2倍になっています。ただし、ステレオ・バージョンといっても、擬似ステレオや限りなくモノラルに近いもの、あるいはエコーが強いだけのものもあり、この辺りは近々、「ビートルズ/アメリカ盤の謎」と題して、「偏愛音楽館」に徹底分析を掲載致しますので、今回はここまでとさせていただきます。

 最後に今回の復刻で現在まで判明しているその仕様は――

各アルバム紙ジャケット仕様(バラ売なし)
全曲ステレオ&モノ両バージョンを併録
オリジナル・ステレオ&モノ・マスター使用
24ビット・デジタル・マスター化
52ページ英文ブックレット付


 あと、今回の復刻は「Vol.1」ということで、続篇が楽しみです。それと日本盤はもちろんCCCDとなるようです。どちらを買うかは、言わずもがなですね。

(2004.10.16 敬称略・続く)