暴行切り裂きジャック

 エロ映画は「女」が主役、と言うか、観る側は「女」を期待しているわけですから、当然製作者側もその点を十分考慮しているわけですが、にもかかわらず、時としてとんでもなく「男」――男の生き様を描ききったような作品が現れてきます。

 特に夥しく制作された日活ロマンポルノにはその手の作品が少なからず存在しており、今回ご紹介する「暴行切り裂きジャック」もそうした味が濃厚な一本です。

暴行切り裂きジャック(昭和51年7月)
監督:長谷部安春
脚本:桂千穂
撮影:森勝
出演:桂たまき、山科ゆり、八城夏子、岡本麗、丘奈保美
    潤まり、高村ルナ、梓ようこ、飯田紅子、森みどり
    林ゆたか 他

 物語はある高級ケーキ店の下っ端職人=林ゆたかと、そこの喫茶部のウェイトレス=桂たまきのカップルが、ふとしたはずみから殺人を犯した後のセックスの快感が忘れられず、無軌道な殺人淫楽を続けてしまうという、それだけの話です。

 その犠牲者は上記のキラ星のごとき女優陣で、したがって彼女たちが犯され、殺され、また犯されるところが見せ場となり、それを圧倒的な密度で濃縮しいるのですが、何故か観終わった後に爽快な気分にさせられてしまう不思議な作品です。で、その見せ場は――

 まずヒロイン=桂たまきが演じる不貞腐れたウェイトレスの印象が強烈です。ワザとやっているとしか思えないブス・メイク、そして衣服越しにも涎が出そうなグラマラスな肢体、常連客が色目を使ってくるのも不思議ではありませんが、その紳士にコーヒーをぶちまけ、悪さをした親子連れを怒鳴りつけ、挙句は商売物のケーキを勝手に持ち出したりする態度の悪さが堪りません。その雰囲気は皆様にはお馴染みの三原葉子の妹を感じさせますが、その彼女のプロフィールは――

桂たまき(かつらたまき)
 京都出身の彼女は昭和48年に東映作品「恐怖女子高校・アニマル同級生(昭和48年・志村正浩監督)」で銀幕デビューしておりますが、その時の出演は中井ミキ名義、もちろんチョイ役でした。そしてそのまま、いくつかの東映作品に顔を出していきますが、ロリ顔に巨乳というマニア泣かせの魅力から男性誌のグラビアやテレビドラマにも登場するようになり、この時の名義は中井ミキと中井美岐の両方を使っていたようです。こうしてジワジワと人気を集めていた彼女が桂たまきになったのは、昭和50年に日活ロマンポルノに登場してからです。

 で、彼女の見せ場は、まず林ゆたかとの絡みで、偶発的な殺人の後の異常な興奮からお互いに激しく求め合い、快楽に埋没していくところを、天然物の巨乳と粘液質の肉体を駆使して表現していくところが最高ですが、そのきっかけを作ったのが、土砂降りの雨の中を彷徨していた美女=山科ゆりでした。

 彼女は半ば強引に2人の車に乗り込むと、いきなりずぶ濡れの衣服を脱ぎ捨て、売れ残りのケーキのクリームを身体に擦りつけ、ケーキナイフで自分を傷つけ血を流します。ここでの、どうやら精神に異常をきたしているらしい山科ゆりの演技はなかなか倒錯的で、本当に怖い魅力があり、色白な微乳がまた、不思議とソソリます。その彼女のプロフィールは――

山科ゆり(やましなゆり)
 色白の秋田美人である彼女は、まず津村冴子として昭和46年に独立系の成人映画でデビュー、その後、日活と契約して山科ゆりとなりました。肉体的にはスレンダー〜しなやか系ですが、ややミステリアスなものを感じさせる美しい面立ちと、思いっきりの良い演技でロマンポルノ初期〜中期にかけて多数出演し、人気を得ました。代表主演作は「古都曼荼羅(昭和48年・小沼勝監督)」でしょうが、個人的には知恵遅れの少女を演じた「真夜中の妖精(昭和48年・田中登監督)」が強い印象になっております。その彼女がここでも精神病院から脱走したと思われる役を最高に魅力的に演じているというあたり、白痴美的要素を漂わせた女優さんでした。

 物語はその彼女の狂態に恐れをなしたカップルが、無理矢理に彼女を車から土砂降りの雨の中へ放り出したことが死に至らしめる結果となり、その後、死体を近くのスクラップ置き場に隠して逃走、その異常な経験から激しくお互いを求め合い……、と言う展開は、既に述べたとおりです。

 このあたりはホラー・サスペンス的に観ても一級の味があり、特にびしょ濡れになりながら車のウインドウに必死にしがみつく山科ゆりの執念の演技、あるいは性悪女剥き出しの桂たまきの正直な厭らしさ、さらに死体を隠匿する場面の怖い演出等々、最高ですが、物語の本当のエグ味はこの後から始まります。それは既に述べたように、その夜の淫楽が忘れられずに犯してしまう殺人の数々で、そのひとつひとつがなかなかに凝った演出で描かれていきます。

 まず2人が目をつけたのが、働いている店の常連客である女子大生=八城夏子でした。ちなみに劇中、お客さんとして明るく清楚な雰囲気で店に現れる彼女には限りなくノーブラ疑惑があり、当時ちょっとした話題になりました。そんなことからもこの作品の早期DVD化が望まれるのですが、その彼女のプロフィールは――

八城夏子(やしろなつこ)
 日活ロマンポルノ「犯す!(昭和51年・長谷部安春監督)」のヒロインとして鮮烈にデビューした彼女ですが、実はそれ以前に織部ゆう子の芸名で東映のちょい役として活動していたようで、実質的な初出演作品は桂たまきの項でもふれた「恐怖女子高校・アニマル同級生(昭和48年・志村正浩監督)」だと思われます。その後の東映での出演作品は2〜3本あるようですが、なんと18歳で結婚したため引退、しかしすぐに離婚を経て八城夏子として再デビューというのが経緯でした。彼女のウリはなんといっても犯され役の上手さで、基本的にはお嬢様タイプの彼女が陵辱されていく様は最高の人気を集め「レイプの女王」と呼ばれました。その魅力はこの作品でも全開しております。

 もちろん演じる役はお嬢様ということで、衣装は当時の定番であるテニス・ルック、当然テニスコートの場面ではローアングルで狙われており、見たい所が見える仕掛けがあります。で、彼女が自転車で帰るところを車で接触し、潰れたボーリング場の廃屋に連れ込んでの凶行という展開です。ここでの彼女は裸に剥かれ、猿轡、レーンの突き当たりに縛り付けられ、恐怖に怯える表情がまず絶品です。そして続けてケーキナイフで刺し殺されるのですが、その瞬間にはダバダバ・スキャットの甘くて素敵な音楽が使われているのが印象的で、さらに直後にはちょっとしたサスペンスが用意され、最後には桂たまきと林ゆたかの熱くて粘っこいし濡場へと発展していきます。

 こうして味をしめた2人が次に襲うのが金持ちの夫人である岡本麗です。彼女は現在でもテレビドラマで活躍中ですが、こういう時代もありました、というそのプロフィールは――

岡本麗(おかもとれい)
 彼女もまたロマンポルノの初期〜中期に数多く出演しておりますが、初主演作品は「女高生100人・(秘)モーテル白書(昭和50年・曽根中生監督)」で、そこでは桂たまきと共演しておりますし、長谷部安春監督作品には「犯す!(昭和51年)」、本作そして続く「レイプ25時・暴姦(昭和52年)」と3連発で出演、当時から熟女系というか、落ち着いた色気が滲み出てくるような演技派として活躍した後、一般作品やテレビ等に活動の場を移していきました。ロマンポルノでは他に夥しい作品に登場しておりますが、気になるSM物では「ダビデの星・美少女狩り(昭和54年・鈴木則文監督)」「団鬼六・白衣縄地獄(昭和55年・西村昭五郎監督)」等の出演作品があります。ということで、今でも彼女をテレビ等で見かけると、私は妙に心が騒ぐというパブロフの犬状態にさせられる女優さんです。

 ここでの彼女は、拉致された後に人気の無い西洋風の墓地で下着を切り裂かれ、林ゆたかへのおしゃぶりを強要されます。そしてその行為の最中に秘部をケーキナイフで切り裂かれ、血まみれのまま墓石の中に葬られます。もちろんその後、2人はカーセックス、桂たまきの狂態はリアルな雰囲気に溢れています。

 と、この辺りまではどちらかというと、桂たまきが主導して事が行われていき、林ゆたかは怯えながらも……、という雰囲気でしたが、やはり鬱屈した部分は天性のものがあったらしく、日々のストレスから次第に自己破滅的な狂気を爆発させていきます。そしてその犠牲になるが丘奈保美です。この人もいろいろと印象的な演技を多数残した女優さんですが、そのプロフィールは――

丘奈保美(おかなおみ)
 彼女については、まず芸名の問題から始めなけばなりません。デビューした東映では丘ナオミであり、その名義で初出演した「女番長ゲリラ(昭和47年・鈴木則文監督)」では坊主頭で大暴れする「尼寺のお桂」役で観客のド肝を抜きました。東映ではその後もちょい役で活動しましたが、ポルノ路線の中止によって日活へ移籍、その時に芸名を丘奈保美に改めています。彼女もまたロマンポルノでは脇役として夥しい作品に出演しておりますが、何故か昭和52年頃から芸名を丘尚美としています。これはおそらく一般作品やテレビへの出演と関連があるのかもしれません。実際に活動の範囲が広がり始めたのもこの頃からでした。しかし、彼女の本領はロマンポルノ〜成人・ピンク映画にあるのは間違いなく、グラマーな肉体、色っぽい面立ちと仕草、さらに男心を刺激するとろけるような演技等々、どんな役を演じても強烈な印象を残しました。特に昭和55年頃に三度の改名として丘なおみになってからは渡辺護監督作品を中心に独立系の成人映画で、その存在感をアピールしています。そして近年はまた丘ナオミとして原点回帰というか、一般作品に顔を出しているようです。ちなみに彼女の芸名については、どうしても谷ナオミとの連想がついてまわると思いますが、確かに両人とも共通する雰囲気があります。しかし、谷ナオミには犯しがたい気品があり、丘ナオミにはややフランクな色気があるように、私は思います。もちろん初めて彼女の名前を知ったときは、谷ナオミの二番煎じの女優さんかと思ったことは、否定しませんが……。

 で、肝心のこの作品における丘奈保美の演じる役はコールガールで、客になった林ゆたかにラブホテルで惨殺されるのですが、ここでは最初の通常の濡場がSM風の展開になり、掌に思いっきりケーキナイフを突き刺され、浴室でシャワーのホースで手首を縛められ、その挙句、下腹部を切り裂かれてしまうという彼女の悶絶演技は絶品で、その豊満な肉体から、むせかえるような色気が発散されておりますので、じっくりとお楽しみ下さい。また、無差別殺人に埋没していく林ゆたかの演技も、虚無と情熱の狭間で揺れ動く心情が上手く表現されていて、長谷部監督の演出共々、強烈な印象を残します。そしてこのあたりから「男の映画」としての世界が全開されていきます。

 したがって、もう彼の行動は歯止めが効かず、次の犠牲者は配達先の結婚式場の巫女である潤まりです。ちょっと???な芸名の彼女ですが、実は今もってマニアックな人気がある、あの女優さんなのです。その正体は――

潤まり(じゅんまり)
 彼女もまた東映でデビューして後に様々な芸名で幅広い活動をしております。まず十代の頃からグラビアモデルとして活躍し、19歳の時にスカウトされて東映作品「女番長ブルース・牝蜂の逆襲(昭和46年・鈴木則文監督)」で潤まり子としてチョイ役でデビュー、その後いくつかの作品に顔を出して翌年には日活に移籍、すぐにロマンポルノ作品「(秘)弁天御開帳(昭和47年・武田一成監督)」の主役に抜擢され、小悪魔的面立ちとグラマーな肢体で熱演、たちまち人気を得ました。ちなみにこの作品は大奥物と女賭博師物を巧みにミックスした中に、女体拷問系のSM風味の演出もあるという隠れ名作だと思います。このヒットに続き芸名を潤ますみと改めた彼女は、昭和48〜49年にかけて20本以上のロマンポルノに出演して主に女子学生役で当りを取り、それは現代的で憂いのある演技が人気の秘密だったと思います。そして昭和50年からは各社の作品やテレビにも出演するようになり、特に東映での「玉割人ゆき(昭和50年・牧口雄二監督)」「玉割人ゆき・西の廓夕月楼(昭和51年・牧口雄二監督)」と続くポルノ路線のシリーズに主演し、新入り女郎にテクニックを仕込むヒロイン役は今や伝説という名演を残しました。したがってこの時期の潤ますみとして活躍が最も有名な彼女ですが、すでにこの頃には潤まりとして歌手活動もスタートさせておりました。一応発売されたレコードはシングル盤2枚と思われますが、昭和49年のデビュー曲は潤ますみ名義としてロマンポルノ作品「現代娼婦考・制服の下のうづき(曽根中生監督)」の主題歌である「裏町巡礼歌」、昭和50年の2枚目が潤まり名義の「新小岩から亀戸へ」ということになっており、実際のステージ活動では潤まりと名乗っていたようです。そしてもちろん、この時期から所謂「裸のお仕事」が減少していったのは言うまでもありません。

 ということで、残念ながらこの作品でも彼女は脱いでおらず、その役は結婚式場の巫女であり、主人公カップルが働く店に現れる子連れの若い母親でありますが、そのどこか暗い翳のある雰囲気は絶妙な色気を漂わせております。そして彼女は、林ゆたかが話しかけたのを無視したことから、呆気なく刺し殺されてしまいますが、この場面は人気のない屋上で、そこから逃走する林ゆたかのサスペンス・アクションとBGMの洒落たスキャットがマッチしていて最高にカッコ良く、素晴らしい演出でした。

 物語はこの後、こうした無差別殺人を桂たまきに気づかれた林ゆたかが、ますます暴走していく流れになり、次の犠牲者は高村ルナです。彼女は先日の急逝が記憶に新しいところで、そのプロフィールは追悼文をご参照願いたいところですが、この作品に出演した当時はロマンポルノのスターとして大いに注目されていた頃で、その美しさは絶品です。そしてもちろん、その虐殺のされ方も強烈でした。

 彼女の役はデザイナーで、夜の仕事場で残業中に侵入してきた林ゆたかに襲われるのですが、ここで黒い衣装を引き裂かれると、そこにはもちろん黒い下着、特に三角ビキニのパンティがいかにも当時という感じで、目に滲みてまいります。と同時に彼女の怯えた表情、恐怖に歪むその美しい面立ち、さらに裸に剥かれていく時の羞恥心が滲み出るその立ち振舞いにはゾクゾクさせられます。そしてその美しい裸体がケーキナイフで切り裂かれていくのですから、これはもうひとつの芸術的なものさえ感じられるほどで、特に胸や背中に残されていく血まみれの傷跡には、心底シビレさせられます。劇中でも屈指の名場面ではないでしょうか。狂気を滲ませつつもクールな演技を見せる林ゆたかも強い印象を残します

 肝心の桂たまきの存在感は、このあたりになると薄れてくるのですが、それでも「捨てないでっ」と必至に男にむしゃぶりつくセックス場面は、そのグラマーな肉体ともどもに迫力があります。しかし、林ゆたかの暴走は止まりません。

 ついには夜の病院の看護婦寮に押し入り、まず梓よう子を人質にして彼女の部屋に侵入し、同僚の看護婦を血祭りにあげていきます。彼女もまたロマンポルノ中期のスター女優として様々な作品に出演しましたが、ここではまだデビュー間もない頃の丸顔でかわいらしい雰囲気の彼女に出会えます。ただし、残念ながらチョイ役で脱いでいません。

 その代わり、この場面では森みどり飯田紅子といった芸達者な面々が乳や秘部を切り裂かれて血まみれにされており、思わず目を背けたくなるどころか、逆に釘付けになるという強烈な演出になっております。そしてさらに、心配して後をつけてきた桂たまきまでもが、ここで刺し殺されてしまうのです。

 あぁ、なんという破滅的な物語でしょう……。しかし驚いたことに、この場面に続くラストシーンでは、これほどの凶行をやってのけた林ゆたかが、朝の光のなかでホンワカと歩いてゆくところに、これまた洒落たスキャットのBGMが被せられ、「終」の文字が出てしまうのです。これには当時かなりショックを受けました。もちろんこういう締め方は、アメリカン・ニューシネマやヌーベルバーグ作品では珍しくありませんでしたが、ここまでエロスと虐殺をたっぷり見せておいてのこの爽やかさは、ちょっと凄いものがあると、今でも思います。

 実際、私の仲間内でもこの作品の衝撃度は強く、また評論家の先生方にも受けが良かったらしく、当時「男根アクション・ポルノ」と名付けられ、以後、同傾向の作品が続々と登場していきます。そしてその流れの中で長谷部監督は翌年に「レイプ25時・暴姦」という、これまた大傑作を生み出すのでした。

 ところでこの作品はエロスと残酷ばかりがウリではありません。まず音楽がスキャットを多用した最高にお洒落なもので、最近ブームのラウンジ系が好きな方には絶対のオススメです。それが殺戮の場面で流れるのですから、もう堪りません。また当時の風俗というか、豊かになった日本の象徴として、すっかり洋風になった食べ物=サンドイッチやケーキ、スパゲッティ等々を食べまくるという演出や、桂たまきの露出度が高い普段着が注目されるところです。そしてそれらを撮っていく森勝のカメラワークも絶妙な味があります。

 最後に主演男優の林ゆたかについてですが、元々はグループサウンズのヴィレッジ・シンガースのドラム担当として昭和41年にデビュー、グループとして「バラ色の雲」や「亜麻色の髪の乙女」等のヒットを出して昭和47年に解散後、俳優に転向した経歴があります。ちなみにバンド時代には前述した「バラ色の雲」のB面に収録された隠れ名曲「輝く星」を作詞・作曲しています。俳優としての活動はロマンポルノにも幾つか顔を出しており、クールな雰囲気で活躍、それが独特の屈折感も漂わせて最高に発揮されたのがこの作品ではないかと思います。特に前半の怯えから後半の狂気にいたる口数の少ない演技は素晴らしいものがありました。また、彼は俳優活動だけでなく、昭和52年に六本木で開店したオールディズのライブハウス「ケントス」を大当たりさせたあたりから、再び音楽活動も再開させ、近年はナツメロ番組にも出演しています。

 そしてまた、主演女優の桂たまきはこの後、ロマンポルノではSM物の「夕顔夫人(昭和51年・藤井克彦監督)」での不貞腐れたホステスの名演の他、幾つかに出演しておりますが、そのほとんどがチョイ役で、必ずしも彼女の資質・演技力が活かされたとは言いがたい状況だったのは残念でした。これは中井美岐としてのテレビや独立系成人映画での活動でも同様で、したがってこの「暴行・切り裂きジャック」での輝きは所謂一発屋的なものがありますが、それゆえ、いつまでも心に残る女優さんです。この作品はビデオ化された際にもかなりの売上げがあったと言われておりますし、レンタル屋でも定番化していると思われますので、ぜひとも一度はご覧いただきとうございます。

(2004.05.21掲載・敬称略)