蘇る由美かおるのプルン!
 これまで私が、事ある毎にしつっこく取上げてまいりました「由美かおるのプルン」が鮮明画像で蘇ることになりました。そうです、ついに、あの東宝特撮の「エスパイ」がDVD化されるのです。
 というような意味不明な書き出しになったのは、私の歓喜の表れとご容赦お願い申し上げまして、「プルン」と「エスパイ」の微妙な関係とは――

エスパイ(昭和49年・東宝)
監督:福田純
特撮監督:中野昭慶
原作:小松左京
出演:藤岡弘、由美かおる、草刈正雄、若山富三郎、加山雄三、高村ルナ 他

 小松左京の傑作SF小説の映画化で、「エスパイ」とは「エスパー+スパイ」という造語であり、つまりスパイ・アクションに超能力者の戦いをからませるという設定です。したがって特撮場面がたっぷりですが、それと同時に生身のアクションと人間ドラマの部分も楽しめるのです。特にヒロイン=由美かおるの魅力は絶大でした。

 彼女はテレビや映画で数多くのセクシー場面を演じておりますが、その中の極みつきがこの作品で演じた、通称「プルン」と呼ばれる乳出しだったと思います。

 その場面は強烈な催淫剤を打たれた彼女が敵対するエスパーに操られ、捕らわれている恋人=藤岡弘の前でセクシーな白い下着風のボディスーツだけで妖しいダンスを見せるのです。しかもそこに黒人の大男が登場、当然絡みの雰囲気が濃厚になり、そこでは彼女の唇から舌の動きがアップで描写され、何ともいえない淫靡な展開は、おそよ東宝作品らしくないものでした。

 肝心の「プルン」は、その黒人にボディスーツの胸の部分を破かれるようにして現れてくる豊かな乳そのものの動き、「プルン」という衝撃とゆるやかな余韻とを併せ持った素晴らしく自然なその乳の動きを観るだけで、この作品には絶大な価値があると、私は断じます。

 彼女の美しき肉体は、すでにこれ以前、松竹作品の「同棲時代(昭和四十八年/山根成之監督)」や「しなの川(昭和四十八年/野村芳太郎監督)」で、オール・ヌードとしてお披露目され、世界中の男性諸氏を虜にしておりましたが、しかしそれでも、この「プルン」には隠されたエロスの真実を一瞬垣間見た雰囲気が濃厚で、私はこちらを好みます。

 この作品では他にも当時の最新ファッションを華麗に着こなし、エスパーとしての悲しみやアクションを存分に披露、見所はピッチリしたスラックスやホットパンツに包まれてゆれる美しきヒップや素晴らしい脚線美なのは、言わずもがなです。また、下着のラインを感じさせないところも流石です。

 しかし、この作品はそればかりが見所ではありません。超能力という、映像的に表現しにくい心理的な部分が特撮で上手く処理されているのです。例えば念動力で人間が飛ばされるところとか、念波が出る時の瞳の煌きや表情の凄まじさ、またそれによって操られる人間の演技力等々、まさに映像作品ならではの醍醐味があると思います。

 またオマケとして、アイドルから脱皮しつつあった高村ルナの魅惑の微笑みが、物語展開で重要なポイントになっているのもファンには楽しいところです。ただし脱いではいませんので、その点はご了承下さい。

 この作品は一般的にこれまであまり良い印象が無いようですが、私はとても好きな作品なので、この機会にぜひ再評価を望みたいところとして、最後に今回の発売概要を記しておきます。

 ●発売予定日:9月25日
 ●予価:5040円

それにしても、相変わらず値段が高いですねぇ、東宝さん。

(2004.07.26 敬称略・続く)

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