花と蛇2への道

第4回


 さてさて、いよいよ4月、待望の「花と蛇2:パリ/静子」の公開まであと1ヵ月となりましたが、前回から現在までの情報等を、取り急ぎ纏めてみました――

週刊アサヒ芸能2005.3/3号のカラー・グラビア
 巻頭トップのカラー6ページ、全8カットのスチールが掲載されています。もちろん杉本彩の縄姿、ヌード、オナニー・シーンと思しきカット等々です。前作ですっかり世界中に知れ渡った彼女の陥没乳首も、しっかりと拝めました。ただし内容的には「週刊現代2005.1/8-15号」で既に公開されたものとそれほど違わず、特に新しい発見というか、目を奪われるものはありませんでした。

「花と蛇2」原作者・団鬼六が核心証言
 「週刊ポスト2005.3/25号」に「私が腰を抜かした杉本彩の恥辱SM撮影現場」とタイトルされた記事が2ページ掲載されました。内容は撮影現場を訪れた団鬼六の感想談話を中心にした軽いレポートではありますが、その中で気になる部分が――

「陣中見舞いのつもりで行ったのに腰を抜かすほどビックリしましたわ。差し入れ用のサンドイッチを落としそうになったくらいです。褌1枚、豊かな乳房を露わにした彩さんが目の前で、汗をたらしながら磔にされていたんですわ(団鬼六・談)」

 これは杉本彩が青竹と荒縄によって縛られ、下半身が大開脚の状態にされている場面を見てのことらしく、それはネット版第1回で配信された映像で一部公開されたもののようですが、そういえば団鬼六は前作の撮影現場でも腰を抜かしそうなったはずで、先生、社交辞令としても、あの程度でそのお言葉は寂しいですよ、ファンには……、と思わずにはいられません。しかし――

「演技のすごさに圧倒されていたんですが、よく見ると杉本さんはどこかへ行ってしまったような表情を浮かべていたんですわ。こりゃ、すごいことになっとる、と驚いたわけです(団鬼六・談)」

「前作でマゾに目覚めたのか、肉体的苦痛が精神的快感と感じるようになったんやないのかな。彩さん自身、"何をやられても平気"と言っていましたからね。(中略)もう"病気"や。本物の"マゾ病"やと思います(団鬼六・談)」

と、ここまで団鬼六に言わせてしまう杉本彩の演技の凄まじさ、根性の入り方は大いに気になるところです。そして団鬼六が一番感銘を受けたのは、遠藤憲一とのベッドシーンだとか、それは――

私の目にも、"演技やないのではないか"と映ったほどです。周りも迫力に気圧されて、見ておりました(団鬼六・談)」

 うむうむ、今回の作品は杉本彩の迫真のベッドシーンがかなりのウリらしいですね。愛好者としての本音は、もっと別な部分への期待なんですが、それでも他に不能の夫・遠山=宍戸錠とのベッドシーン(?)も強烈な迫力があるとか、それが――

「宍戸さんの演技も見事でしたわ。彼は71歳で私と2つしか違わない(団氏は73歳)。そんな男があんなに熱くなれるとはなァ。私も年甲斐もなく興奮してしまいました。ただし、私にはあんな過激なことは無理ですなァ(苦笑/団鬼六・談)」

と、原作者をも卒倒させた過激作だと記事は締め括っております。う〜ん、セックスシーンですか……。繰り返しになりますが、やはり「花と蛇」と冠したからには、その原作のキモであるSMシーンを一番のウリにしていただきたいと思います。実際、ネット配信されている映像を見る限りでは、縛りや責めが前作に劣らず、かなり過激で見応えがあるわけですし、引き続いて縛りを担当した有末剛は次のように証言しています――

「(前略)杉本さんはシャワーの雨に打たれながら無理な体勢で両手を縛られているのに、文句を一言もいわなかった。"この役は自分にしかできない"というプロ根性もあるでしょうが、普通の人にはまず無理ですね。彼女には本質的なマゾ性があります。私は今までに3000回以上の縛りをしてきているので、縄をかけた瞬間にわかるんです」

 ということで今回の作品は、杉本彩サイドでは恋愛&女性心理のディープな表現、しかしSM的には前作以上の過激な部分があると、現時点では良い方向に解釈しておこうと思います。

ネット配信された杉本彩の独占インタビュー
 すでに3月11日から、有料配信としてネット版「花と蛇2」がスタートしているわけですが、現在その配信を受け持っている「ShowTime,Inc」から、今回の作品についての杉本彩のインタビュー映像が無料で配信されています。その主な内容は――

「花と蛇2:パリ/静子」の見所は?
 女性の心理的なものを深く掘り下げて描いていて、1作目より、はるかにドラマ性がありますし、多くの大人の女性にも感情移入していただける面白い作品です。

撮影中、苦労したシーンは?
 パリの屋上シーン、物凄く寒い氷点下の夜空の下で、ほとんど裸に近い姿で踊っているという……。そこは本当にきつかったですねぇ。あとは前作にも劣らない過酷な縛りです。いろんな縛り方、それぞれで苦しみの種類とか度合いが違うんですね、慣れるっていうものではないですねぇ。

前作には無い新たな挑戦がありましたか?
 女性の繊細な心理描写を表現するのが、本当に難しかったですね。ただ、今回の脚本の中に私のそのものがいたんです。ですからどうしても、この作品をやりたいという強い思いにかられましたし、静子の感情を理解していくのはスムーズでした。しかしそれを実際に演じていくのは、とても複雑でした。

原作からどう発展させた作品となりましたか?
 さらに原作から離れたストーリーなんですけど、現代の女性がM性を開花させられた時にどうなるのか、またSとMの関係を、どうやって恋愛に反映させていくのかが、石井隆流の「花と蛇」だと思います。

石井監督が一番こだわって演技指導されたポイントは?
 今回、本当に難しかったのはベッドシーンなんですね。リアルな女性の性を描いていくのに嘘の表現は許されないですよ。監督から遠藤さんとのラブシーンで「演技なんてものは超越して欲しい。本当にリアルな女を表現して欲しい」と言われて、自分の中にスイッチが入って、とっても素晴らしいシーンが完成したと思います。こんなにもラブシーンがリアルで情熱的に美しく描かれている映画が今まであっただろうか、と我ながら思うし、こういうものを撮れるのは、日本では石井隆監督の他にはいないんじゃなかろうかと……。

体当たりで挑む杉本彩さんの原動力は?
 まず物を作るということに貪欲な人間なんです。
 「花と蛇」という作品に関しては石井監督とプロデューサーと私との信頼関係があってこそ成立する、そういう作品です。
 日本の社会や映画界に対するフラストレーションをこの映画に一気に投入したつもりです。苦しみがあってこその幸せ、快楽、そういった不遇の人生を私も石井監督も送ってきましたから、要領で生きてきた表現者には真似できない自負があります。

今後どのような役どころに挑戦していきたいですか?
 自分がこれをやることによって、何かいろんな事が変わっていけばいいなぁ、女性の生き方とか、少しでもその人のエッセンスになるような作品を作っていければ良いなあと思います。成熟した大人のためのものを作っていきたいです。

この映画の本質的なテーマは?
 命がけで人を愛することです。命がけで人を愛するということは、狂気があってもしかたがないと思います。自分の中に潜んでいる毒を認めないで人を愛することは不可能ですよね。「花と蛇」に関しては愛をSMを通して描いていくものです。本質は精神にあるということを知って欲しいのです。

杉本さんはSのイメージがあるのですが?
 あははは〜、世間の今までの私のイメージは、完全に女王様気質のサディスティックな人間だと思われていたんですけど、「花と蛇」の映画出演以降は、あぁ、杉本彩は実はドMなんだ〜ぁ、と思われているようですけど、私の中にはSとMの二面性があって、人によって引き出されるものが違うんですよ。

視聴者の方へのメッセージを
 パート2はよりパワーアップして、深い女性の心理が描かれています。よりエロティックで危険な映画になっていると思います。
 
 以上のインタビューは、彼女の発言を私なりに抜粋して纏めたものです。より詳しい内容についてはネット配信されているものをご覧いただきたいのですが、全体的に杉本彩の「花と蛇2」にかける意気ごみとか自信、自負が溢れ出たものだと思います。それは可愛い部分、思い上がっているとしか思えない部分、また勘違いしている部分、共感出来る部分と、様々ではありますが、ただ、ここまで生一本にプロモーションに臨んでいる彼女の姿勢、そして女優魂には敬意を表するところです。

 さて、肝心のネット配信の今後のスケジュールは次のように予定されています。

 03.11 「花と蛇2:秘蔵短編」 #1〜3 配信中
 03.25 杉本彩独占インタビュー 無料配信中
 04.08 「花と蛇2:秘蔵短編」 #4〜6  「花と蛇:秘蔵短編集プログラム」 #1〜2
 04.22 「花と蛇:秘蔵短編集プログラム」 #3〜4   「花と蛇」劇場版本篇
 05.13 「花と蛇2:秘蔵短編」 #7〜9  「花と蛇:秘蔵短編集プログラム」 #5
 06.10 「花と蛇2:秘蔵短編」 #10〜12
 07.06 「花と蛇2:秘蔵短編」 #13〜15
 08.12 「花と蛇2:秘蔵短編」 #16〜18

 配信予定のプログラム中には、昨年配信されたネット版の再編集ものも含まれているようで、これはこれで楽しみですし、前回、見逃した方には嬉しいプレゼントでしょうか。ますます目が離せない状況になってきました。 

(2005.04.07 敬称略・続く)