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■Time Is On My Side / Congratulations (London
9708:mono)
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発売日:1964年9月25日(米)
発売日:1964年12月20日(日)= キング
HIT427 米国優先で発売されたピカピカの新曲シングル盤で、年末にはA面曲がチャート6位の大ヒットになりました。
★Time Is On My Side (organ intro version) :
original mono-mix |
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作者:Norman Meade 製作:Andrew
Oldham 録音:1964年5月、ロンドンのリージェント・スタジオ 共演:Ian Stewart
(org) これもカバー物ながら、ストーンズがこのバージョンをアメリカで大ヒットさせたので、今では完全にストーンズのオリジナルと化している名曲・名演です。 そのミソとなっているのが、イアン・スチュアートが弾く荘厳なオルガンで、イントロから曲全体で最高のスパイスになっています。そしてもちろんミック・ジャガーの粘っこい歌いまわし! ファルセットのコーラスと間奏のギターも完全にキマッて、当時の白人バンドとしては、これ以上無い黒っぽい仕上がりのなっています。それにしても、この間奏のギターソロはブライアン・ジョーンズなのか? キース・リチャーズなのか? また、この曲には2つのテイクがあり、イギリスで初出となった同曲はオルガンでは無く、ギターのイントロがついた、通称「Guitar
Intro
Version」と呼ばれるものですが、それについては後述します。 ちなみにストーンズの実際のライブでは全くイントロを使わずに、いきなり歌に入るという演奏になっています。 ということで、オリジナル・シングル・バージョンは、この「Organ Intro
Version」なので要注意! このシングル盤以外の主な収録は以下のとおりです。 ●12×5 (London LL3402 = US
12"LP:mono) ●12×5 = CD
●タイム・イズ・オン・マイ・サイド / コングラチュレイションズ (キング HIT-427 = JP 7"Single) ●Single Collection - The London Years = 2002年リマスターのCD ●Singles
1963 - 1965 = CD
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★Congratulations : original mono-mix
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作者:Mick Jagger & Keith Richards 製作:Andrew
Oldham 録音:1964年5月、ロンドンのリージェント・スタジオ ストーンズのオリジナル曲で、生ギターを使ったフォーク系のポップスになっていますが、ミック・ジャガーの気だるく皮肉な歌い方が、失恋した相手にお祝いを言うシニカルな歌の内容にぴったりで印象的♪ 甘くせつないメロディ展開も、私は気に入っています。 このシングル盤以外の主な収録は以下のとおりです。 ●12×5
(London LL3402 = US 12"LP:mono) ●12×5 = CD
●タイム・イズ・オン・マイ・サイド / コングラチュレイションズ (キング HIT-427 = JP 7"Single) ●Single Collection - The London Years
= CD ●Singles 1963 - 1965 = CD
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■12×5 (London LL3402:mono / PS402:similitued stereo)
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発売日:1964年10月17日(米) 発売日:1965年2月(米)= キング MH197
A-1 Around And Around A-2
Confessin' The Blues A-3 Empty Heart A-4 Time Is On My Side (organ intro
version) A-5 Good Times, But Times A-6 It's All Over Now B-1 2120 South
Michigan Avenue B-2 Under The Boardwalk B-3 Congratulations B-4
Grown Up Wrong B-5 If You Need Me B-6 Susie
Q アメリカにおけるストーンズの2枚目のアルバムで、「A-4」「A-5」「A-6」「B-3」が既発のシングル曲、また「A-1」「A-2」「A-3」「B-1」「B-5」がイギリスだけで発売されていたEP「Five By
Five」から流用ということで、純然たる新曲は「B-2」「B-4」「B-6」だけですが、全体としてはストーンズ流儀の黒っぽいサウンドが満載された傑作盤になっています。 もちろんこれもオリジナルはモノラル仕様で、ステレオ盤は擬似ステレオです。 またCD化に際しても、最初は全曲がモノラル収録になっていましたが、2002年のリマスター盤からは数曲がリアル・ステレオ・バージョンに差し替えられているので、モノラル仕様に拘るならば旧盤CDをオススメ致します。 ちなみにアルバムタイトルは前述のEP「Five By
Five」同様、収録12曲をメンバー5人が演奏したという意味で、アメリカのチャートでは3位まで上がる大ヒットになりました。 日本では「ローリング・ストーンズ第2集(キング
MH197)」というタイトルで同内容のLPが昭和40年に発売されています。
★Under The Boardwalk
(なぎさのボードウォーク) : original mono-mix
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作者:Arthur Resnic & Kenny Young 製作:Andrew
Oldham 録音:1964年5月、ロンドンのリージェント・スタジオ ソウル・コーラスのスタイルを確立したアメリカの黒人グループ=ザ・ドリフターズが1964年8月に大ヒットさせた名曲のカバーに、なんとストーンズはリアルタイムで挑戦! オリジナルはストリングスやラテンパーカションを使い、とても洗練された仕上がりのスウィートな黒っぽさが魅力でしたが、ストーンズもストリングスこそ使っていませんが、そこは忠実なコピーに専念していますし、ミック・ジャガーの歌いまわしもソフトです。 こういう演奏は明らかに当時のストーンズには異質ですが、おそらくバンドにポップな感覚を求めるアンドルー・オールダムの仕掛けかもしれません。出来は賛否両論でしょうが、こういう試みは後の甘口オリジナル曲製作に繋がっているところも感じられます。 このアルバム以外の主な収録は以下のとおりです。 ●12×5
= CD ●The Rolling Stones No.2 (Decca LK4661 = UK
12"LP)
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★Grown Up Wrong : original mono-mix
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作者:Mick Jagger & Keith Richards 製作:Andrew
Oldham 録音:1964年5月、ロンドンのリージェント・スタジオ イントロから炸裂するブライアン・ジョーンズのスライドギターが強烈なストーンズのオリジナル・ブルースロックです。後半のハーモニカはミック・ジャガーでしょうか? 味があります。 このアルバム以外の主な収録は以下のとおりです。 ●12×5
= CD ●The Rolling Stones No.2 (Decca LK4661 = UK
12"LP)
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★Susie Q : original mono-mix
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作者:Daile Hawkins, Stanley Lewis & Eleanor Broadwater 製作:Andrew
Oldham 録音:1964年5月、ロンドンのリージェント・スタジオ ロック史上、あまりにも有名な永遠の名曲で、オリジナルは白人ロカビリー歌手のディル・ホーキンズの自作自演により、1957年7月にはチャート27位にランクされた大ヒットです。その魅力は黒っぽいフィーリングと炸裂するギターリフということで、元祖スワンプロックかもしれません。実際、1968年にはアメリカンロックの人気グループ=クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル:Creedence
Clearwater Revival (CCR)
によって泥臭く、ハードにカバーされ、チャート11位の大ヒットになっています。 肝心のストーンズの演奏は、そのCCRのバージョンよりも、ある意味ではハードで泥臭いフィーリングがあります。それはミック・ジャガーの自然体に黒いボーカルとハードなギター、そして手拍子を入れた躍動的で粘っこいリズムが要です。特に後半のギターはエグミが強く、グッと盛り上がってフェードアウトしていくのが、全く残念! いつまでも聴いていたい演奏です。 このアルバム以外の主な収録は以下のとおりです。 ●12×5
= CD ●The Rolling Stones No.2 (Decca LK4661 = UK
12"LP)
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参考文献:「ローリング・ストーズ・クロニクル / マッシモ・ボナンノ著」
参考文献:「ノット・フェイド・アウェイ /
ジェフリー・ジュリアーノ著」
(2006.06.29 敬称略・続く) |
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