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■Fourteen (Decca LK4695:mono) ■England's Greatest
Hits Makers (London LL3430:mono / PS430:simulated
stereo) |
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発売日:1965年5月21日(英・米) A-1 Surprise, Surprise / The Rolling
Stones A-2 Soon I'll Wed My Love / Kathy Kirby A-3 Little Girl /
Them A-4 Kiss, Kiss / Tom Jones A-5 Sandstorm / The Mike Lender
Orchestra A-6 Woman From Liberia / Unit Four Plus Two A-7 Forget Her /
Bern Elliot B-1 Maureen / The Bachelors B-2 Nothing's Changed / The
Zombies B-3 Just One Look / Lulu And The Luvvers B-4 Tomboy / The Johnny
Howard Band B-5 This Diamond Ring / Billy Fury B-6 Baby's In Black / The
Applejacks B-7 He's With You / Dave
Berry デッカ・レコードが企画したチャリティ・オムニバス・アルバムで、参加メンバーは当時の同レーベルに所属していた人気者達です。 ストーンズの曲は「A-1」のみで、もちろんアメリカでは「The Rolling Stones, Now
!」に収録され、既に発売されていたものですが、イギリスではここで初出となりました。 また、このアルバムはアメリカでは「England's
Greatest Hits
Makers」のタイトルで発売されていますが、内容は同一ながら、ステレオ盤は擬似ステレオ仕様になっています。
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■Satisfaction / The Under Assistant West Coast Promotions
Man |
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発売日:1965年5月27日(米) |
(London 9766:mono)あなはまや |
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ストーンズの、と言うよりも、全ロック史上に燦然と輝く永遠の聖典が、シングル盤としてついに発表されました。しかも完全なるアメリカ先行! いよいよストーンズが全世界を制覇した瞬間です。もちろんA面曲はチャート1位の大ヒットになっています。 またB面曲は、ストーンズ流のブルースロックで、これも最高♪
★(I
Can't Get No) Satisfaction : original mono-mix |
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作者:Mick Jagger & Keith Richards 製作:Andrew Oldham
with Jack Nitzsche & Dave
Hassinger 録音:1965年5月12-13日、ハリウッドのRCAスタジオ 共演:Jack Nitzsche
(per) ストーンズ初の全米チャート1位曲というよりも、これ無くしてはロックは語れないという歴史の一部です。曲そのものは覚えやすいリフを使った単純なものですが、そこに付けられた「満足出来ないぜっ!」という歌詞が、ロックンロールの原点と本質を鋭く突いて、強烈です。 そう、決して「満足」ではないのですよっ! そこがストーンズという反逆者のイメージと最高にダブったのは言わずもがなです。曲タイトル前にわざわざ
(I Can't Get No) が置かれているのがキモになっています。 また、その歌詞の3番にある「Girlie Action」が「Girl
Reaction」に聴こえるとして放送禁止にしていたラジオ局があったのも、有名な空耳伝説です。 印象的なリフにはファズギターが用いられ、曲の大部分はキース・リチャーズによって書かれたと言われていますが、タンブリンで強調されたビートは明らかに当時流行していたモータウンサウンドの影響が大きく、さらにバンド全体の勢いは狂熱的! このレコーディング当時の彼等は3回目となるアメリカ巡業の真っ最中とあって、各地で騒ぎや問題を起こしていましたが、このRCAスタジオやシカゴのチェススタジオでは、きっちりとセッションを敢行しており、当に上昇期の勢いがそのまんま録音されたという事でしょうか。 ちなみに近年はステレオバージョンの発売もありますが、オリジナルはあくまでもモノラル仕様で、このシングル盤以外の主な収録は以下のとおりです。 ●Satisfaction
/ The Spider And The Fly (Decca F12220 = UK 7"Single) ●Out Of Our Heads
(London LL3429 = US 12"LP:mono) ●Out Of Our Heads (US LP version) =
CD ●Big Hits (London NP1 = US Compilatino 12"LP:mono) ●Big Hits (Decca
TXL101 = UK Compilatino 12"LP:mono ●Big Hits = 1986年リマスターのアメリカ盤CD ●Hot
Rocks (London PS606/7 = US Compilatino 12"LP x 2) ●Hot Rocks =
1986年リマスターのアメリカ盤CD ●Decca Single Collection (Decca STONES-1/12 = UK 7"Single
x 12) ●Single Collection - The London Years = CD ●Singles 1965 - 1967 =
CD
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★The Under Assistant West Coast Promotions Man /
ウエストコーストの宣伝屋 |
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作者:Nanker Phelge |
(single version) : original
mono-mix |
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製作:Andrew
Oldham 録音:1965年5月10-11日、シカゴのチェス・スタジオ メンバー全員が共作したストーンズ流の楽しいブルースロックですが、実はアメリカの黒人R&B歌手=バスター・ブラウン:Buster
Brown が1960年にヒットさせた「Fannie
Mae」のモロパクリです。ただしそれは元メロディやリフの部分だけで、歌詞は当時の米国ロンドンレコードで働いていた某宣伝担当者の事を歌ったものとされています。ちなみに邦題は「ウエストコーストの宣伝屋」と、そのものズバリですが、モロバレのカツラや芸能界どっぷりの姿勢を揶揄されて……。 それとこの曲は、大元は変わりませんが、幾つかのバージョンが存在しており、とりあえずこのシングルバージョンをオリジナルとして、後々解説させていただきます。 このシングル盤以外の主な収録は以下のとおりです。 ●サティスファクション
/ ウエストコーストの宣伝屋 (キング HIT511 = JP
7"Single)
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参考文献:「ローリング・ストーズ・クロニクル / マッシモ・ボナンノ著」
参考文献:「ノット・フェイド・アウェイ /
ジェフリー・ジュリアーノ著」
(2006.07.29 敬称略・続く) |
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