素晴らしき谷ナオミ本!

 久々に「谷ナオミ本」が出ました。それが――

永遠のSM女優・谷ナオミ
 監修:みうらじゅん
 解説:鈴木義昭
 序文:団鬼六
 発行所:コアマガジン
 価格:2800円(税抜)

 内容は出演映画スチールを中心にプライベート・ショットも含めて写真が満載されています。さらに出演映画解説や座談会、団鬼六の序文等々、興味深いものです。その内容は――

カラーグラビア48ページ
 主に日活SM物の名場面がたっぷりです。

序文・谷ナオミのこと/団鬼六
 これは谷ナオミとの出会いから現在に到るまで、団鬼六の彼女への想いが3ページにわたって綴られています。

第1章・作品解説/鈴木義昭
 日活で製作されたSM物を中心に物語解説&モノクロ・スチールが楽しめます。
 解説の文章はコンパクトなものですが、キモをしっかり掴んでおり、流石に鋭いです。
 紹介作品は以下のとおりです。
「団鬼六・花と蛇(1974)」:モノクロ・スチール7カット
「生贄夫人(1974)」:モノクロ・スチール7カット
「残酷・黒薔薇私刑(1975)」:モノクロ・スチール5カット
「お柳情炎・縛り肌(1975)」:モノクロ・スチール4カット
「新妻地獄(1975)」:モノクロ・スチール5カット
「濡れた壺(1976)」:モノクロ・スチール3カット
「団鬼六・奴隷妻(1976)」:モノクロ・スチール3カット
「花芯の刺青・熟れた壺(1976)」:モノクロ・スチール4カット
「団鬼六・夕顔夫人(1976)」:モノクロ・スチール5カット
「貴婦人縛り壺(1977)」:モノクロ・スチール13カット
「団鬼六・檻の中の妖精(1977)」:モノクロ・スチール4カット
「団鬼六・幻想夫人絵図(1977)」:モノクロ・スチール5カット
「谷ナオミ・縛る!(1977)」:モノクロ・スチール3カット
「団鬼六・黒薔薇夫人(1978)」:モノクロ・スチール6カット
「団鬼六・縄地獄(1978)」:モノクロ・スチール4カット
「団鬼六・薔薇の肉体(1978)」:モノクロ・スチール6カット
「団鬼六・縄化粧(1978)」:モノクロ・スチール3カット
「団鬼六・縄と肌(1979)」
 この中では「谷ナオミ・縛る!(1977)」だけが日活製作ではなく、新東宝作品で、絶頂期の彼女がそのものズバリ主演した隠れ名作です。この辺りは日活で大スターになったものの、古巣を大切にした彼女の義理堅さの表れでしょうか?
 最終作「団鬼六・縄と肌(1979)」は、ここでスチールの掲載がありませんが、カラー・グラビアでたっぷり拝めます。

 その他の読物としては――

監督・神代辰巳の世界:谷ナオミ出演の神代監督作品の解説
日活デビュー以前・ピンク映画の谷ナオミ

の2本が掲載されており、特に後者では本文がやや物足りないものの、貴重な当時のスチールやグラビアが超お宝です。

第2章・思い出の谷ナオミ
 谷ナオミ×団鬼六×みうらじゅん×明智伝鬼の4者による座談会です。内容は読んでのお楽しみ!
 その他に「思い出のアルバムから」として、貴重なプライベート写真やスチールがどっさり掲載されています。そのトップは小学生時代の水着姿! なんか、妙に色っぽいですよ、これがっ! 全篇、お宝の山です。

第3章・谷ナオミはボクのマリリン・モンローだった
 これは、みうらじゅんの彼女への想いを綴ったエッセイ&彼女の近影です。

 という内容のこの本は、紙も厚手で、重さがありますが、買って少しも後悔していません。特に写真の充実度が高く、なかなかグッとくるカットが山のようにあります。谷ナオミのファンやSM者ならば手に取った瞬間、財布の紐が弛むでしょう。表紙の愁いを帯びた着物姿の彼女の表情も絶品です。
 いますぐ、本屋へ走るしかないのですが、もちろんネットでも買うことが出来ます。

(2004.11.02 敬称略・続く)