ザ・ビートルズ/アメリカ盤の謎

 今回復刻された「ストラダ5」は全13話が3枚のディスクに収録されていますので、順を追ってご紹介致します――

第1話:地獄部隊をやっつけろ!(昭和49年4月5日)
監督:沢田幸弘
脚本:山浦弘靖
ゲスト:小松方正(堀田刑事)、柴田英子 他
 記念すべき最初のエピソードは、東京に魔の手を伸ばす国際犯罪組織「ビッグノヴァ」が国際警察の捜査員を連続して始末するところからスタートします。それはラジコン飛行機を使った、些か漫画っぽいものから、前方を走っている大型ダンプがいきなり砂利をぶちまけたりするリアルなものまで、なかなか刺激的な凝った演出と映像に拘っています。
 その流れの中で犠牲になるのが堀田刑事=小松方正で、なんとヘリコプターから空中に釣り上げられ、そのまんま地上に落とされるという強烈さ! また銃撃戦もド迫力です。そして結果的に小松方正を見殺しにしたのが、既に述べたように地井武男というわけです。
 もちろん堀田刑事の葬儀には地井武男も列席しますが、前述した経緯がありますので、故人の息子・堀田貫介=岡崎徹は犯罪組織「ビッグノヴァ」と同等に地井武男に対しても恨みを抱いていることが明言されます。しかし地井武男は岡崎徹に対して言い訳よりも、形見となった拳銃を渡すという、なかなか日活っぽい演出がニクイですねぇ。同時に超人的な身体能力を披露する岡崎徹には仰天させられるのですが……。
 さて、そんなある日、フッションモデルをしているアンドロメダ=山科ゆりは、自身の超能力によって「ビッグノヴァ」の犯罪を予知した事から、ジュピター=宍戸錠によって「ストラダ5」のメンバーに初めての召集がかけられます。ちなみに彼女は、そうしたテレパシーを感じると頭痛がしたり、肉体的な苦痛に責められるらしく、私のような者はグッときます。しかし彼女が両手を顔の前で合わせて精神統一するのは毎回のキメのポーズとはいえ、これは賛否両論かもしれません。
 そしてなんと岡崎徹にもその連絡が入るということは、私怨が通じたのか、何時の間にか「ストラダ5」に抜擢されていたんですねぇ。そして集合地点に駆けつけると、いきなり様々な襲撃を受けるのですが、ここはネタばれがありますので、観てのお楽しみです。ちなみにこの場面はタイトルロールにも使われているほど迫力があります。
 こうして勢揃いした「ストラダ5」のメンバーは、実はお互いに初対面! しかもチーフである宍戸錠の居場所を知っていのた山科ゆりだけのようです。う〜ん、このあたりにも、些か生臭い関係を邪推してしまいますが、肝心の岡崎徹は地井武男が同じメンバーになっている事に驚愕し、ますます意固地になるのです。
 本筋である「ストラダ5」の任務は誘拐された某国大使の救出ですが、敵方のアジトが山科ゆりの超能力によって知れるのはご都合主義とはいえ、物語の設定と流れからして、それほど不自然ではありません。そしてスポーツタイプのカッコイイ車や当時ブームだった四輪バギーで出動するメンバー達の颯爽とした姿には、リアルタイムの少年達をワクワクさせるものがあった思います。もちろん激烈なカーアクション、爆発炎上や銃撃戦の演出と映像は30分枠のテレビ番組にしては強烈!
 気になるチーム内の人間関係は、因縁のある地井武男と岡崎徹がコンビを組まされるというのが「お約束」、またアンドロメダ=山科ゆりが、けっこうキツイ性格の一端を見せてくれますが、もちろん美味しい場面も抜かりがない「お約束」♪ それはミニスカのバトルスーツでフェンスを乗り越えるという、完全に分かっている演出です。ただしパンチラは肝心の下着が衣装と同色なのが些か減点ではありますが、やはりワクワクさせられて、思わず画面を凝視です。
 また敵方の工作員のリーダー=柴田英子はアクの強いメイク、レザーファッションのミニスカにブーツという女王様スタイルで登場し、岡崎徹をエグイ拷問で痛めつけるのも高得点でしょう。
 ということで、この初回は「ストラダ5」結成の経緯から物語の基本設定を描いていますが、それが決して説明的ではなく、適度な特撮を使ったド迫力のアクション、人間ドラマとサービス場面のバランスが秀逸という密度の濃い仕上がりは流石、沢田幸弘監督という必見作になっています。
 つまりこの初回を見ておくと、次回からの物語がなおさらに楽しめるはずです。

第2話:恐怖の自動車爆弾!(昭和49年4月12日)
監督:小沢啓一
脚本:山浦弘靖
ゲスト:高毬子(工作員・東京ナンバー2) 他
 今回の悪役はエロアクションの最高峰「プレイガール」のレギュラーだった高毬子が登場♪ そのクールビューティな魅力には、最初っからクラクラさせられますよ。
 さて物語はアンドロメダ=山科ゆりが「ピッグノヴァ」の企みを予知能力でキャッチするのが発端で、それは街中を走るタンクローリーの爆破です。しかし真剣になっている「ストラダ5」のメンバーの中で、岡崎徹だけが山科ゆりのエスパー能力に懐疑的! これには彼女もマジギレするのがサイケおやじには嬉しい場面ですが、なにしろ予知された問題のタンクローリーのナンバープレートは数字が部分的にしか分からないのがミソになっています。
 しかしそれが核廃棄物を運搬する車両と判明しますから、もう大変! さらに走行速度が時速30キロより落ちると作動する爆弾が仕掛けられているのですから、ここからは必死のカーアクションが素晴らしい見せ場になっています。
 もちろんコンビを組まされた岡崎徹と地井武男の確執と意地のツッパリ合いも見どころのひとつですし、危険過ぎる爆弾ゆえに今回はメカに強い小野進也が大活躍! 四輪バギーのカーアクションからタンクローリーでの爆弾外しは、わかっちゃいるけど手に汗握るという名演になっています。
 そして山科ゆりの美味しい場面は戦闘アクション時に岡崎徹にイヤミを言われ、またまたのマジギレから特殊マシンガンの爆裂撃ちとミニスカを気にしていないキック攻撃♪ いゃ〜、彼女の不貞腐れた表情が実に良い感じです。
 このあたりの岡崎徹と山科ゆりの不仲は、もちろん劇中での人間関係が男女間の心の機微に繋がっていくという、分かり易い「お約束」でしょう。

第3話:秘密兵器イメージビジョン(昭和49年4月19日)
監督:小沢啓一
脚本:安藤豊弘
ゲスト:北九州男(工作員・東京ナンバー3) 他
 今回のハイライトはタイトルどおり、山科ゆりの予知能力を増幅して映像化するという新兵器のイメージビジョンでしょう。しかしこの超ハイテク機器も、現代の視点では如何にもアナログなところが憎めませんねっ♪
 ちなみに開発したのはチームではメカニック担当のルナ=小野進也で、山科ゆりとの関係も良い雰囲気なんですねぇ〜。実際、彼女が小野進也を信じているというか、けっこう羨ましいところ♪ ですから岡崎徹がヤキモチからでしょうか、イヤミたっぷりの否定的な発言で小野進也が熱くなる場面が微笑ましい感じです。まあ、それは山科ゆりの無邪気な表情が全てを物語っていますね。
 ちなみに彼女がロマンポルノではバリバリの看板スタアでありながら、こういう少年向けのドラマに起用されたのも、実はありえないほどに不思議な処女性があるからでしょう。それが山科ゆりの大きな魅力だと、私は思います。
 肝心の物語は、国際的な犯罪組織「ビッグノヴァ」への対策会議が東京で開かれるところから、各国の要人が拉致され、それを救出する「ストラダ5」の活躍が描かれていますが、今回は地井武男の変装も見どころかもしれません。
 また日活ニューアクションの小沢啓一監督らしい銃撃戦や車での襲撃は、ヤクザ映画のノリ!

第4話:替玉野郎を地獄へ送れ!(昭和49年4月26日)
監督:小原宏裕
脚本:高久進
ゲスト:小川節子(重村たえこ)、村上冬樹(重村)、杉山俊夫(工作員・東京ナンバー4) 他
 いよいよ快調、第4話のゲストには、ついにロマンポルノ大スタア=小川節子が登場! 一応は富豪の娘役なんですが、お色気というか、フェロモン過多の雰囲気が濃厚で、父親とのツーショットでは愛人関係に見えてしまうほどです。もちろん若干の水着シーンがあるぐらいで、全く脱いでいないに等しいのですが、この存在感♪ 「ストラダ5」の男性メンバーが何時もよりハッスルしているようなところも散見されます。
 さて物語は我が国の最大の銃器産業を狙う「ビッグノヴァ」が、社長の替玉を使うというのが大筋で、それを阻止すべく、「ストラダ5」の面々は小川節子が暮らす奥伊豆の別荘へ向かいます。当然、海が舞台ということで、モーターボートの追撃アクションや海中での闘争が上手く描かれています。
 また様々な特殊通信装置とか、カメラ型の小型レントゲン装置とか、スパイ系の小道具も楽しいところでしょう。
 ただしストーリーに特段のヒネリがありませんから、サイケおやじとしては、どうしても小川節子や山科ゆりを見てしまうわけで、2人のツーショットでは山科ゆりの素朴な魅力が際立っています。しかし残念ながら、今回は彼女にそれほどの見せ場が用意されていません。海辺の物語なのに、水着が無いのも大減点! 尤もそれがあったら、完全にロマンポルノの味わいになりますからねぇ……。最後には小川節子が愛人で、実は犯罪の黒幕だったという妄想も浮かんできます。
 それでもラストシーンでは車を運転する山科ゆりがノースリーブのバトルスーツなので、微妙な脇の下の雰囲気とか、ブラ紐が一瞬ですがご覧になれます♪ このあたりをDVDの静止画像で存分に凝視するのも、また楽しいものだと思います。

2008.07.26 敬称略・続く)